【PR】

  

Posted by TI-DA at

けーし風117号「特集 "軍事化"の波をおし返す」

2023年02月25日/ 本のこと

「けーし風」第117号の特集は「"軍事化"の波をおし返す」です。

けーし風117


-----
特集について(岡本由希子)

「復帰50年」「返還50年」の昨年を経て、現在の琉球弧の軍事化は「波高し」である。
しかも、それは、コロナ禍による人びとの交流が縮小されてきた社会状況を背景に、非常に圧縮されたものに映る。
昨年11月には、日米共同統合演習「キーン・ソード23」が琉球弧を舞台におこなわれるに至っている。

今回の特集は、大きく三つの方向から現在の軍事化の潮位を考えてみたい。
一つは、「防衛三文書改定」と「国民保護法」の沖縄への影響について、自衛隊の変質と戦争危機という現状を考える。
二つめには、市民はこうした状況についてどのような疑問をもち、また、いかに行動しようとしているかについて、那覇、石垣、そして、沖縄と日本、さらに東アジアに視野を広げた活動について取り上げる。
三つめに、台湾、韓国、オセアニア、米国、そして沖縄の市民の視点から、現在の軍事化と軍事主義を許す社会・文化に対するいくつかのレスポンスを紹介する。
台湾と韓国、オセアニアからの論者は、2022年の転換点を展望しつつ、市民の立場から東アジアにおける平和創造の交流と連隊の再活性化を提起する。
また、アメリカからは、トランプ政権で日本でも報道されるようになった、中西部の「ラストベルト(斜陽となった工業地帯)」のとある町で続けられてきた小さな反戦デモの様子がユーモラスに描かれる。
そして、沖縄からは、異なる経験や世代、さまざまな格差をこえて、いかに問題意識をシェアすることができるかという問いかけがある。

今、軍事化の危機の時代に、人びとの孤立はもっとも回避されなければならないだろう。
私たちが新たに、あるいは、再び、命を吹き込んでいく必要があるのは、世代や地域を横断する、平和のための交流と連帯であることは間違いない。
-----

お買い求めは、>> BOOKS Mangroove(ブックス・マングルーブ) << まで




  

Posted by ブックスマングルーブ店長 at 14:26Comments(0)