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「けーし風」第91号(2016.7)「特集 「生きる技法」としての文化/想像力 〈岐路〉にあって考える」

2016年07月18日/ 本のこと

「けーし風」第91号の特集は「「生きる技法」としての文化/想像力 〈岐路〉にあって考える」です。

けーし風091

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特集にあたって(若林千代)

先日、勤務している学校の授業で、小説家の目取真俊さんに20歳前後の学生に、沖縄戦体験の記憶の継承と創作や、今も戦場と地続きの沖縄について高江や辺野古の映像も交えて話していただいた。
目取真さんのお話は、祖父母や両親の戦争体験から始まった。
本当に酷いできごとは語られていない、それを想像しながら「知る」という行為があること、小説を書くときは、自分とも違う人物の立場になって「自分ならどうするか」という問いと格闘することになる、と。

「自分ならどうするか」という問いは、とりわけインターネット時代の若者には必要な問いかもしれない。
ネットでは「反対派」イメージを貼られているゲート前の座り込みも、高齢の世代が「なぜ座り込むのか」を「自分の問い」として想像するとき、「子や孫のため、若い人たちに戦世を残さないため」という切実な思いに少しでも近づけるかもしれない。

また、5月の殺害事件で亡くなった女性と同世代の若い人たちから、その傷みをどう受けとめたらいいのかという声をきく--「私だったかもしれない」ということばとともに。

今回の特集は、文化を通して沖縄のいまを考えようと企画したが、ここでは、文化は単に形式や「コンテンツ」ではなく、激動する政治のなかにあって、そうであればあるほど必要となる、「生の技法」としての想像力として考えたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 21:07Comments(0)