「けーし風」第94号(2017年4月)「特集 弾圧をこえて、さらに先へ」

2017年04月24日/ 本のこと

「けーし風」第94号の特集は「弾圧をこえて、さらに先へ」です。

けーし風094

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特集にあたって(岡本由希子)

昨年7月、高江の米軍ヘリパッド建設強行のために県外から500名以上の機動隊が沖縄に派遣された。
まるで戒厳令と表現される事態で、安倍政権は「一線を越えた」と言えよう。
以前、辺野古に警視庁機動隊100名が派遣されたとき、在日朝鮮人の作家・金石範先生は夜のニュース番組を見て、これは済州島4・3で本土から部隊や右翼が派遣された島民弾圧と一緒だと、シンポジウムで語っておられた。
起こっている事態の深刻さを石範先生の言葉に改めて気づかされたものだった。
法を越える例外状況が常態化するなかで、中心メンバーを狙い撃ちにした逮捕が起こった。
これがまぎれもない弾圧であることは、微罪容疑にもかかわらず100日を越えた長きにわたる勾留からも明確である。

不当逮捕・勾留者を支援する動きが同時多発で起こり、署名運動や緊急行動、声明発表が次々に繰り広げられた。
長期勾留者は裁判前後に2名まで保釈されたが、いまだ1名が勾留されたままで救援活動は続いている。
裁判は現時点で第2回公判まで行われたが、早くも検察の証拠不備が露呈。
県外機動隊への公金支出の違法性を問う住民訴訟も始まっている。
非暴力直接行動の正当性を明らかにし、弾圧を跳ね退けて運動を運動を前にすすめるために何が必要か、ともに考えるよすがになればと願う。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 16:29│Comments(0)
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