「けーし風」第59号(2008.6)「特集 沖縄の18歳に伝えたいオキナワ」

2015年10月08日/ 本のこと

「けーし風」第59号の特集は「沖縄の18歳に伝えたいオキナワ」です。

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特集にあたって(岡本由希子)

森口豁さんのドキュメンタリー『沖縄の十八歳』(1966年、日本テレビ)を初めて観たのは、2003年の山形映画祭「琉球電影列伝」だった。コザ高校3年生の内間安男は、「祖国復帰」を訴えるため沖縄戦の戦没者遺族たちの「慰霊行進」に級友たちと参加しようとするが、クラス討論会では「復帰」をめぐって議論がわかれる。有志で炎天下を黙々と行進する内間少年の映像にかぶさる同級生の声、「そんな『祖国』なんか、いらないよ」。世替わりに向かってシマが激動していく時代の18歳の揺れ動く心を映像はとらえていた。
いま、沖縄に生きる18歳は、何をどう感じているだろう。現在18歳というと、「復帰」なんて生れるはるか前、95年当時には小学校にあがり、2000年のサミットでようやく10歳。昨年の歴史教科書検定問題では、教科書を使っている当事者の世代になる。
いろんな場所で10代の子と話をしてみると、こんな小さな島に矛盾がたくさん集積していて、そんな中でも「シマが好き」で、「沖縄」になんとなくアイデンティファイしていて、でも沖縄のことを知らない、だけど知りたい—そんな気持ちを抱いているようすが共通して感じられるのだ。そんな彼ら彼女らに、私たちは何を手渡すことができるだろうか。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 19:00│Comments(0)
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