「けーし風」第50号(2006.3)「特集 ゆるやかにつながる場のことば」

2015年10月08日/ 本のこと

「けーし風」第50号の特集は「ゆるやかにつながる場のことば」です。

けーし風050

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特集にあたって(鳥山淳)

昨年10月に日米政府の「合意」なるものが発表されてから、多くの人びとが自分たちの思いを表現しはじめた。
それはかならずしも明確な意志ばかりではなく、ときに迷いやためらい、問いかけを含んでいる。
理不尽な「合意」を拒絶する硬質なメッセージを打ち出していくことはもちろん重要だが、一人ひとりの思いを互いに聴き取り、感じ取る場を創り出していくことも、ますます大切になってきている。

ここで紹介することになったいくつかの取り組みは、統一された方針や計画によって動いているわけではないし、継続する組織形態をもっているわけでもない。
しかしそこに立ち会った人びとの関係は、その場限りのつながりとも違うだろう。
一つの場がゆるやかに別の場につながり、あるいは次の場を生み出していく、そのような連鎖が静かに起こりはじめている。
その鼓動の一端でも伝えることができれば、この特集の意図は叶ったと言えるかもしれない。

総括めいたことをこれ以上書き綴ると、誌面にあふれ出てきたことばを台無しにしてしまうかもしれない。
実際のところこの特集は、はっきりとした輪郭を描けないままに生成してきたものである。
何だか頼りなく聞こえるかもしれないが、そこから何かが生まれ出てくることも、きっとある。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 10:00│Comments(0)
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