「けーし風」第44号(2004.9)「特集 基地と開発をのりこえる根っこ」

2015年10月08日/ 本のこと

「けーし風」第44号の特集は「基地と開発をのりこえる根っこ」です。

けーし風044

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特集にあたって(鳥山淳)

普天間基地の米軍ヘリが沖縄国際大学に墜落・炎上したのは8月13日。
それから1ヵ月も経たない9月9日には、那覇防衛施設局が、名護市辺野古沖で「ボーリング調査」という名の海底掘削作業に着手した。
「いま何をなすべきなのか」という問いが、ますます重みを増している。

この特集は、切迫する辺野古の状況を伝えるとともに、より長期的な視野の中で、基地と開発を問い直すことを意図している。
基地と開発が並記されることに疑問をもつ読者もいるかもしれないが、基地建設とは大規模開発に他ならず、その実行を待望する声も、開発事業を求める議論と多くの点で共通している。
そして、公共工事をはじめとする大規模な開発を拒絶するために地域の力をたくわえることは、基地の存在に依存した社会を変革していく力にもなるだろう。

この難題に対して、すぐさま新たな道筋が提示できるわけではない。
しかし、ここに収録された三つの企画を通して、地域の力を生み出す「根っこ」を感じ取ることはできるのではないだろうか。

目指すべき社会を想像することを抜きにして、いまなすべきことを考えることはできない。
そのための一助となれば、幸いである。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 04:00│Comments(0)
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