「けーし風」第43号(2004.6)「特集 戦争と平和を考える〈場〉」
2015年10月08日/ 本のこと
「けーし風」第43号の特集は「戦争と平和を考える〈場〉」です。
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特集にあたって(宇根悦子)
来年は戦後60周年になる。
「戦後」というと、以前はアジア太平洋戦争後、というのが一般的な認識であった。
時は経ち、本土においては若い世代に「戦後」というと「イラク戦争?」「湾岸戦争?」と問われる時代になっているという。
しかし、沖縄で「戦後」というと、今もなお沖縄戦終結から今日までのことをいう。
それほどに沖縄戦は沖縄の歴史上最大のできごとであり、戦後処理は今も続いている、ということの現れではないだろうか。
戦争を生き抜いてきた人々の体験は途切れそうになりながらも語り続けられてきた。
そしてそれは戦争体験を持たない世代にも確実に引き継がれている。
にもかかわらず、戦争体験を引き継ぐ者として、広大な米軍基地を抱える者として、残念ながら私たちはイラク戦争を止めることはできなかった。
それでも私たちは、世代を越えて、繰り返し繰り返し戦争の記憶を語り継いでいかなければならない。
それが、平和を作り出すエネルギーとなるのだから。
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特集にあたって(宇根悦子)
来年は戦後60周年になる。
「戦後」というと、以前はアジア太平洋戦争後、というのが一般的な認識であった。
時は経ち、本土においては若い世代に「戦後」というと「イラク戦争?」「湾岸戦争?」と問われる時代になっているという。
しかし、沖縄で「戦後」というと、今もなお沖縄戦終結から今日までのことをいう。
それほどに沖縄戦は沖縄の歴史上最大のできごとであり、戦後処理は今も続いている、ということの現れではないだろうか。
戦争を生き抜いてきた人々の体験は途切れそうになりながらも語り続けられてきた。
そしてそれは戦争体験を持たない世代にも確実に引き継がれている。
にもかかわらず、戦争体験を引き継ぐ者として、広大な米軍基地を抱える者として、残念ながら私たちはイラク戦争を止めることはできなかった。
それでも私たちは、世代を越えて、繰り返し繰り返し戦争の記憶を語り継いでいかなければならない。
それが、平和を作り出すエネルギーとなるのだから。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 03:00│Comments(0)