「けーし風」第37号(2002.12)「特集 沖縄(研究)の歴史認識を考える / 歴史の断面と広がりを伝える」

2015年10月07日/ 本のこと

「けーし風」第37号の特集は「特集 沖縄(研究)の歴史認識を考える / 小特集 歴史の断面と広がりを伝える」です。

けーし風037

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特集にあたって(屋嘉比収)

今号は、「沖縄(研究)の歴史認識を考える」というテーマで特集する。
この特集を企画したのは、ここ数年来の一連の出来事、とくに1999年の沖縄県新平和祈念資料館・八重山平和祈念資料館問題、2000年の沖縄イニシアティブ論の問題、2001年の沖縄国際学会での皇族講演問題など、これまでの「沖縄(研究)の歴史認識」を問いかける出来事が背景にある。
それらの一連の出来事は、その関係者の考えや個々の性質は異なるとはいえ、これまでの沖縄(研究)の歴史認識に対し変更を迫っていることは明らかだ。

それらの問題については、当時、新聞紙上で多く論じられたが、論ずべき問題が多岐にわたり拡散したこともあって、沖縄(研究)の歴史認識の変容についての議論はほとんど行われなかった。
とりわけ、歴史学をはじめ沖縄研究に携わっている研究者からの発言が少なく、その本質的な論議がないまま今日にいたっているのが現状である。

さらに同問題では、研究者だけでなく、「現在の沖縄に/を生きる」(新城郁夫)一人ひとりが問われている点もまた同様である。
そこで、今号では、それらの一連の出来事が提示している問題も含めて、あらためて「沖縄(研究)の歴史認識を考える」というテーマで、ともに考えてみたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 13:00│Comments(0)
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