「けーし風」第29号(2000.12)「特集 琉球弧の染めと織り」

2015年10月07日/ 本のこと

「けーし風」第29号の特集は「琉球弧の染めと織り」です。

けーし風029

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特集にあたって(岡本恵徳)

奄美の”大島紬”を含めて、琉球弧の島々で作り出される染めと織りについては、戦前から高く評価されてきた。
近年においても、その評価は変わらず、”重要無形文化財”として指定を受けると共に、その代表的な作者が、いわゆる「人間国宝」と呼ばれて作品自体脚光を浴びているものも少なくない。
むろんそういう形で著名になったもののほかにも、久米島の紬や南風原の絣など、それぞれの地域に根を下ろして、地場産業として将来を託されているものもまる。
また、聞くところによると伝統的なそれの上に新しい技法が試みられ、そのことがさらに一般の関心をも集めはじめていると言う。

その意味では、琉球弧の伝統的な工芸の中で、いま、最も動向が注意されてよいもののひとつと言えるだろう。

しかし、これも聞くところによれば、伝統的な染め織りの世界では、後継者の不足や販路の問題など、解決を求めているものも少なくないと言う。
また、恐らく、新しく始まった試みにおいても、さまざまな問題を抱えているだろうと想像される。
そこで、ここではその染織の現状と可能性を考えるべく特集とした。

なお、本特集は渡名喜明、平良次子両氏の尽力によって実現したものであることを特に記しておきたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 05:00│Comments(0)
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