「けーし風」第28号(2000.9)「特集 G8サミットを越えて」

2015年10月07日/ 本のこと

「けーし風」第28号の特集は「G8サミットを越えて」です。

けーし風028

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特集にあたって(新崎盛暉)

沖縄サミットは終わった。
政府も、沖縄県も、サミットは成功した、と自画自賛している。
しかしそれは、どのような意味において成功したといえるのか。
アメリカの共和党筋からさえ、ケルン・サミットの百倍の経費をかけたこの首脳会議の無内容さが指摘されているのである。

沖縄サミットを「県内移設」容認の社会的雰囲気づくりに利用しようとした試みも、嘉手納基地包囲を頂点とする対抗サミットの諸行動によって、完全に失敗したといってよい。
サミットを計画した側にとって、それが何らかの意味を持ったとすれば、それは、八百億円という莫大な経費の約半分を使うことによって新ガイドライン体制下における有事行動の予行演習ができたといったことぐらいだろう。

では、対抗サミット行動を意図した側にとっては、どうだろうか。
その目的はどの程度実現し、そこからどのような展望が開かれたのか。
また、どのような課題が残ったのか。
そのことを検証する具体的な素材をそれぞれの立場から提供してもらおうというのがこの特集の狙いである。
もし、多様な行動を通して、世界的な市場支配と軍事同盟や軍事行動との接点が、広範囲な民衆に認識され始めたとすれば、その聖火は大きい。
さまざまな立場の違いを視野に入れながら、一つの大きな流れを形成する努力が、いま、必要とされている。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 04:00│Comments(0)
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