「けーし風」第25号(1999.12)「特集 検証・平和資料館問題」

2015年10月07日/ 本のこと

「けーし風」第25号の特集は「検証・平和資料館問題」です。

けーし風025

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特集にあたって(屋嘉比収)

新平和祈念資料館問題・八重山平和祈念館問題が、8月に新聞で公表されてから11月中旬までの3ヵ月のあいだに、地元2紙に掲載された関連記事は、500点を超えている。

この数字は、この資料館問題が沖縄県民にとって、いかに大きな出来事であったかを、如実に示している。

一方、本土紙では、この資料館問題に関する2、3の記事を除いてほとんど報道されていない。
その事実は沖縄戦の認識において、本土と沖縄の関係を考えるうえで大きな問題をはらんでいる。
本特集ではとくに記録性を重んじて、本土の読者に資料館問題の経緯が全般的に把握できるようにした。

他方、沖縄の地元紙では、10月14日の県知事の釈明会見以後、資料館問題に関する関連記事の掲載が目にみえて少なくなった。
しかし、その資料館問題が内容的にも組織運営的にも決して終わっていないことは、誰の目にも明らかだ。

いま、県民の耳目は、県知事の普天間基地の名護市東海岸への移設表明により大きく移っている。
多くの人々が指摘しているように、私たちの沖縄は今、大きな転換点にある。
この資料館問題は、その基地移設問題と問題領域は異なっているとはいえ、問題の所在は一連のものである。
そのことを意識しながら、普天間基地の移設問題を考えることにつなげていきたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 01:00│Comments(0)
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