「けーし風」第21号(1998.12)「特集 基地に抗する視点 国境を越え、つながる人々」

2015年10月06日/ 本のこと

「けーし風」第21号の特集は「基地に抗する視点 国境を越え、つながる人々」です。

けーし風021

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特集にあたって(新崎盛暉)

去る11月の沖縄県知事選挙では、基地をめぐる本質的論議は行われなかった。
それどころか、「県外移設」か、「県内移設」か、といった矮小化された議論すら、「県政不況」という広告代理店作成と思しきキャッチコピーを主軸とするデマゴギーにおおわれて、ついに争点化することはなかった。

だが、知事選の争点になろうがなるまいが、軍事基地の本質は変わらない。
軍事大国アメリカの軍事基地は、暴力的世界支配の根拠地であり、破壊と殺戮の拠点である。
そのことを折りあるごとに、具体的現実に即して、確認しておく必要がある。

湾岸戦争から8年、今なお戦争の継続ともいうべき経済制裁が続くイラクの現実はどうなっているのか。
そしてそれは何のために?
沖縄基地を受け入れてもいいと行政の責任者が発言したといわれるグアムとはどんなところなのか。
日米同盟強化の、当面直接の口実とされている朝鮮半島情勢の中、韓国の人々の間からどのような動きが始まってきているのか。

米軍基地の維持・強化に積極的に協力するにせよ、消極的に容認するにせよ、それはアメリカの暴力的世界支配から利益のおこぼれを得ようとする行為である。
米軍基地撤去を主張し、行動することは、わたしたちの人間としての責務ではあるまいか。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 21:00│Comments(0)
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