「けーし風」第11号(1996.6)「特集 まーかいが うるま島 パート2 島々がめざすもの」

2015年10月04日/ 本のこと

「けーし風」第11号の特集は「まーかいが うるま島 パート2 島々がめざすもの」です。

けーし風011

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特集にあたって(浦島悦子)

私たちが日々の暮らしを営んでいるこの亜熱帯の島々が、いのちの循環を断たれ息も絶えだえになっていることを、私たちは否応なく認めざるをえない。
その一端は、本誌第5号(1994年12月)特集「まーかいが、うるま島 山ヌハギーネー、海ンハギーン」で明らかにした。

しかしながら私たちは、手をこまねいてそれを眺めているわけではない。
琉球弧の各島々で、これまでの暮らしのありようを問い直し、いのちの循環を取りもどして、補助金や基地経済に頼らない自立した暮らしをつくっていこうとする、地味だが確かな営みが続けられている。

昨年来の、軍事基地撤去を求める大きなうねりの中から出てきている「自立・独立論」も、小さな島のこわれやすい自然と、いのちのつながりの中で生きてきた祖先たちの思いを基にし、そこにつらなるものんでなければ、島の未来を豊かにひらいていくことはできないだろう。

島の豊かさとは、いのちの豊かさだ。

ここに紹介した、それぞれの島の小さな流れが、さらにたくさんの流れを呼びおこし、それらが集まって大きな流れとなり、地下水脈のように島々をつないでいくことを、私は夢見ている。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 19:00│Comments(0)
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