「けーし風」第4号(1994.9)「特集 「学校」が嫌い!? 荒廃の根底にあるもの」
2015年10月02日/ 本のこと
「けーし風」第4号の特集は「「学校」が嫌い!? 荒廃の根底にあるもの」です。

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特集にあたって(仲村將義)
沖縄の近年の教育政策の大きな特徴は、1986年の全県一学区の開邦高校設置に始まり、理数科等の設置や中部の球陽高校、南部の向陽高校等「エリート養成校」の設置による大学進学率の向上をはかることである。
1988年から実施された全県的な通学区の拡大による学校間格差の拡大、小学校や中学校における「学力向上運動」の展開、全県一律の「達成度テスト」の各段階での実施。
これらの政策は、小学校段階から「ペーパーテスト」を指標とした生徒間・学級間(教師間)・学校間の競争を激しくさせている。
この競争のゴールは、地元高校生の大学進学率とりわけ国公立大学の入学者増であり、これにより、国公立大学特に琉球大学への進学率はあがっていった。
しかし、大学短大への進学率はあがっていない。
また高校進学率が依然として全国平均以下であり、高校における中退や問題行動の増大、荒れる中学校の問題等が深刻になり小学校段階まで様々な影響を与えている。
これに対し教育庁は「進級規定の見直し」「復学や休学措置の弾力化」「カウンセリングマインド」と「魅力のある学校づくり」等を指導しているが、それだけで事態の深刻さが解決されるとは思えない。
この特集では、現場の実態、生徒たちの姿を紹介しながら、学区制に焦点をあて、教育内容の面からも考えてみたい。
本特集が沖縄の教育問題解決の糸口となることを期待したい。
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お買い求めは、>> BOOKS Mangroove(ブックス・マングルーブ) << まで

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特集にあたって(仲村將義)
沖縄の近年の教育政策の大きな特徴は、1986年の全県一学区の開邦高校設置に始まり、理数科等の設置や中部の球陽高校、南部の向陽高校等「エリート養成校」の設置による大学進学率の向上をはかることである。
1988年から実施された全県的な通学区の拡大による学校間格差の拡大、小学校や中学校における「学力向上運動」の展開、全県一律の「達成度テスト」の各段階での実施。
これらの政策は、小学校段階から「ペーパーテスト」を指標とした生徒間・学級間(教師間)・学校間の競争を激しくさせている。
この競争のゴールは、地元高校生の大学進学率とりわけ国公立大学の入学者増であり、これにより、国公立大学特に琉球大学への進学率はあがっていった。
しかし、大学短大への進学率はあがっていない。
また高校進学率が依然として全国平均以下であり、高校における中退や問題行動の増大、荒れる中学校の問題等が深刻になり小学校段階まで様々な影響を与えている。
これに対し教育庁は「進級規定の見直し」「復学や休学措置の弾力化」「カウンセリングマインド」と「魅力のある学校づくり」等を指導しているが、それだけで事態の深刻さが解決されるとは思えない。
この特集では、現場の実態、生徒たちの姿を紹介しながら、学区制に焦点をあて、教育内容の面からも考えてみたい。
本特集が沖縄の教育問題解決の糸口となることを期待したい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 16:18│Comments(0)