「けーし風」第111号(2021年7月)「特集 「土地規制法」に対抗する力 基地の固定化を拒否するために」

2021年07月21日/ 本のこと

「けーし風」第111号の特集は「「土地規制法」に対抗する力 基地の固定化を拒否するために」です。

けーし風111

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「土地規制法」に対抗する力 基地の固定化を拒否するために(岡本由希子)

3月26日、「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案」という矢鱈に長くて「等」が三つも入った名前の法案が、閣議決定を経て国会に提出されました。
基地など「重要施設」の周辺千メートルの範囲や「国境離島等」を区域指定して、土地や建物の利用状況を「調査」し必要であれば利用を「規制」するという、私権の制限を罰則をともなうかたちで行う同法について、注意喚起や反対する声が上がり、法案撤回を求める「重要土地規制法案に反対する市民団体」の緊急声明(5月10日)に沖縄の平和や環境、人権問題に取り組んできた市民団体・グループを連ねました。

沖縄選出国会議員と市民グループは協働して集会や学習会などさまざまな機会でこの法案が沖縄に及ぼす危険性を訴え次第に問題が共有されてきたものの、コロナ禍とオリンピック禍のなかで報道がなかなかされず世間の耳目が集まらないうちに、5月11日衆議院内閣委員会付託、28日にわずか12時間の審議で可決、6月1日本会議で可決。
4日に付託された参議院では参考人質疑が行われたものの、15日委員会可決、翌日の深夜に本会議を開いて可決するというなりふり構わぬ会期末での強行でした。

「土地規制法」は安倍-菅政権による「特定秘密保護法」「ドローン規制法」「改正盗聴法」「共謀罪法」といった一連の流れにあって、日本という国の性格を根底から変えていくものです。
「有事」のために琉球弧の人びとを抑圧し基地を固定化させようとする力に対抗し、法を廃止させるために何ができるのか、ともに考えるために本特集を企画します。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 17:13│Comments(0)
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