「けーし風」第84号 特集「岐路を前に、歴史を創るたたかいを」

2015年10月10日/ 本のこと

「けーし風」第84号の特集は「岐路を前に、歴史を創るたたかいを」です。

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特集にあたって(若林千代)

昨年12月末の沖縄選出の自民党国会議員と石破幹事長(当時)の記者会見、また車椅子に乗った仲井眞県知事の辺野古「承認」を思い出す。
この一連の政治劇は、沖縄では「茶番劇」「猿芝居」と形容された。
第二次安倍政権は知事や議員を籠絡して沖縄を動かしたつもりだっただろうが、辺野古新基地建設に8割以上の県民が反対し、彼らが望むようには「茶番劇」は効果を発揮しなかった。
逆に、翌1月、稲嶺進名護市長が再選された。

今回の特集は、辺野古での闘いが続くなか、また、11月の県知事選挙を目前に控えて、新基地建設のボーリング調査強行の現状や知事による「承認」の法的問題などを検討し、沖縄の現在とこれからの課題を整理する。

独自候補を擁立できないという革新の退潮、衰退と保守の分裂のなか、沖縄は政治の大きな岐路に立っている。
県知事選挙の前にも後にも容易な道は用意されていない。
だが、沖縄現代史を振り返れば、沖縄では「民主」はどこかから降って与えられたものではなく、常に民衆が闘いと苦悩のなかから勝ち取ってきたものだった。
大きな岐路を前に「行く道も去る道もない」という怯えに抗い、人びとの闘いの歴史が島じまを支えてきたことを覚認し、カヌーを漕ぐ人の、その腕や背中を覚えておきたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 14:00│Comments(0)
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