「けーし風」第49号(2005.12)「特集 杣山訴訟が問う軍用地とジェンダー」

2015年10月08日/ 本のこと

「けーし風」第49号の特集は「杣山訴訟が問う軍用地とジェンダー」です。

けーし風049

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特集にあたって(宮城公子、親川裕子)

日米再編協議の「合意」・「中間」報告をめぐって、沖縄の中で新たに様々な形の議論がある。
今年の七月にはまたしても少女への性暴力事件があったばかりであるにもかかわらず、今度もまた米軍基地の強化へと向かうのだろうか。

そのような中で、部落の共有地を管理する「部落民会」の正会員規定が男性のみという現実もある。
その会員規定は女性差別であるとして異議を申し立てた裁判が行われている。
それが金武町字金武の杣山(そまやま)訴訟であり、訴えたのは「人権を考えるウナイの会」の女性二人である。

軍用地料、その分配をめぐるジェンダーのゆがみを、人権を考えるウナイの会は裁判という形で訴えた。
今年12月で提訴から3年を迎える。
2003年11月の那覇地裁第一審判決では全面勝訴を得たものの、翌年9月の福岡高裁那覇支部での第二審判決では、女性側の訴えを全面的に認めた一審判決を取り消し、請求を棄却、「人権を考えるウナイの会」の主張は退けられた。
同訴訟は現在、最高裁へ上告中である。
今回、彼女たちがなぜ提訴に踏み切ったのか、その経緯をお聞きすることができた。
ジェンダーの視点から、在沖米軍基地の存在、それをめぐる女性たちへの経済的、社会的暴力ともいうべき複合的差別の実状を考えてみたい。
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Posted by ブックスマングルーブ店長 at 09:00│Comments(0)
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